2012年5月18日金曜日

再開の日に

震災から1年一か月が過ぎた4月29日
実家の稼業(八百屋)が店舗として再開しました。

女川町きぼうのかね商店街 あべしん(阿部新)

震災当初は両親も仕事どころではなく
自分たちがこれからどうすればいいのか どうなるのか…
考える余裕さえありませんでした。

私の家に避難してから
『仕事はもうできない。やめるしかない。無理だ。』
もうあきらめの言葉しかありませんでした。
私も再開できるとは思いませんでした。

それから、瓦礫も少しずつなくなり
周りが動き始め、支援の輪が広がり
弟が京都から店を手伝うために帰ってきて。

両親の心もゆっくりと前向きに進み始めました。

再開した店は以前の半分もない広さ。
店に陳列しているものは、
野菜・果物のほかに
ストール・民族楽器・陶器にクッキー。

以前はなかった雑貨たちが並んでいます。

お越しくださるお客様は
『いろんなものがあって楽しい!』
と言って下さいます。

以前とはちょっと違う『あべしん』。

再開をして、今がスタート地点。
これからもずっと『あべしん』を見守り
応援していきたいと思います。

がんばれ!!あべしん!!

2012年5月3日木曜日

卒園 そして 小学校入学

大変ご無沙汰しております。
阿部由貴子です。

ただ今石巻は桜が満開です。

この春息子は小学校一年生になりました。

昨年4月。
たくさんの悲しみの中でスタートした最後の幼稚園生活。
私たち大人はとにかく子どもたちが毎日楽しく過ごすことができるよう、
そのことを最大の目標として1年間を過ごしてきました。

卒園式はどれだけ泣いてしまうだろう・・・。
ずっと思っていました。

が、しかし!!

卒園式数日前にまさかまさかのインフルエンザ発症。
たったひとり卒園式欠席。

私 号泣。
母に先に大泣きされ、息子はすっかり泣くタイミングを逃していました。

でもなんと、先生方が在園児の修了式の日、息子のために卒園式を開いてくださいました。
そして当日にはたくさんのお友だちがお母さんと一緒に駆けつけてくれました。
私 また号泣。
思い出に残る最高の卒園式でした。

4月入学式。
今度は万全の体調で臨みました。
はじめ私はスーツで出席を予定していたのですが、
式の3日前、神からお告げがあったように朝起きると「着物で行こう!」と思ったのです。
そこから用意が始まりました。
母の着物や小物は全てヘドロまみれになったのですが、
奇跡的に私の着物が高台にある自宅にあり着ることが出来ました。

当日はお天気にも恵まれ、無事小学校生活スタート。
まだまだ緊張しているのか、家に帰ってくるとグッタリで夕ご飯前に
一度寝てしまう毎日ですが、
新しいお友だちも出来たようで毎日楽しく通っています!



卒園式のとき、息子が私にくれたお花。
「なぜ青?」と思ったら、 紙を自分たちで好きな色に染めて
それを先生がお花にしたのだそう。

私の好きな色わかっていたんだね。
ありがとう。