2012年1月30日月曜日

苺ショート


こんにちは。阿部由貴子です。

身体が疲れていたり、気持ちが落ち込んだり。
そんな時に食べたくなるもの。
それは
「生クリーム」。

震災から1~2カ月たった頃、食べたくなりました・・・。
でもそんなこと、とても言える状況ではありません。
市内のケーキ屋さんはほとんど被災。
コンビニもスーパーもまだまだ品薄状態が続き、
学校や公民館などにはまだまだたくさんの方々が避難生活を送っていました。
何より「ケーキを食べたい」なんてそんな贅沢、口に出していいのかどうか、心の葛藤もありました。

そんなある日、仙台に住む従兄から叔父叔母と一緒にこちらに来ると連絡がありました。

「ゆきちゃん、ほしいものがあったら何でも言って!」
その言葉に、どうしようかと悩みながらも
「ここは甘えてもいいよね。この3人なら私のわがまま、きっと許してくれるよね。」

思い切って言いました。
「生クリーム。生クリームのケーキが食べたい」

次の日、3人は大きな箱を抱えて我が家にやってきました。
ふたを開けると・・・
眩しかったぁ!
まさに宝石箱でした。
従兄の奥さんが朝一で買ってきてくれたケーキの中で私が選んだのは「苺ショート」
白い生クリームの上に真っ赤な苺。
あの時の味、忘れられない。

美味しいモノは人を幸せにします。


いつか食べたいと思っていた
TOPS季節限定 苺のショートケーキ
念願叶ってついに食べることができました。
(写真うまく撮れず反省・・・)
また苺の美味しい季節がやってきます。

2012年1月27日金曜日

ライフワーク

斉藤佳子です。

震災後、新しく始めたこと。

布ぞうり作り。

去年の6月に女川の知人に
「布ぞうり作ってみない?」
と声をかけてもらいました。

編み板は作ってもらっていたのですが、
初めは何をどうやってどうすればいいのか
まったくと言っていいほど分かりませんでした。

古着を使って作るんですけど、
どんな生地を使うか、どうやって裁つか…。

本を買って、ネットで調べて、
試行錯誤の日々が始まりました。

始めは何も考えず黙々と作っていました。

でも、これでいいのかな?
と疑問が湧いてきて。

それから、友達3人で
あ~でもない、こ~でもないと
出来上がったのが
『布さんだる』
という型の布ぞうり。

去年は『布さんだる』を皆さんに知ってもらうために
マルシェに参加したり、手作り市に出店してみたり
少しずつ活動してきました。

今年もゆっくり、自分たちのペースで
続けていきたいと思っています。

たくさんの人たちに支えられ励まされ、
『感謝』
を忘れず今年も前を向いて歩いて行こうと思います。



*布さんだる『O.B.N』http://o-b-n.jugem.jp/

2012年1月19日木曜日

音楽の力

阿部由貴子です。

皆さんはどんな音楽をよく聴かれますか?

私は子どもたちの影響で、嵐やAKBをよく聴いています。

震災当時、ずっとラジオを聞いていました。
「荒浜で何百という遺体が・・・」「女川壊滅的状況」「福島原発が・・・」
などという言葉が繰り返し流れていましたが、
全く理解できず、ただただボーっと聞いていました。

何日かたったある日、
震災後初めて音楽が流れてきました。
たしかコブクロだったと思います。
その時の衝撃は大きかった。
次に流れてきたのが、忘れもしない。
ドリカムの「何度でも」でした。

何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ

10000回だめでへとへとになっても10001回目は何か変わるかもしれない

大声で歌いながら泣いている私がいました。

年末の紅白。
猪苗代湖ズの「I love you & I need you ふくしま」
ユーミンの「春よ来い」
そして長渕剛の「ひとつ」
中継先の門脇小学校の校庭は
娘と息子が幼稚園の運動会をしていた場所。

震災後、勇気づけられた曲、心に残る曲がみんなにできたはず。
音楽の力は大きい。


昨年秋の小学校の学芸会。
三年生のテーマは「心をひとつに」
出し物は北原白秋「お祭り」の郡読と、
よさこいソーラン「よっちょれ」の踊りと「ぶちあわせ太鼓」
娘は〆太鼓と呼ばれる下打ち太鼓のリーダーを任された。
ただひとり、最初から最後まで太鼓を叩き続ける娘をみて涙が止まらなかった
これも音楽の力

 

2012年1月16日月曜日

幸せの食卓

お正月ボケからなかなか抜け出せずにいる斉藤佳子です。
皆さんはどんな年始年末を過ごしましたか?

今までの私の年末はただただ忙しかった…。

今回初めて年末に夫さんの実家に帰省しました。

実家が八百屋なので、年の瀬は稼ぎ時!
お歳暮、お正月準備用の野菜や食料品の販売と配達。
女川は高齢者が多いので、ほぼ配達。

31日になれば実家のお正月の準備。

ほとんど母が支度するんですけど…。

商売人は年越しが大事ということもあり、
かなり豪勢な年越し料理でした。

尾頭付きのキンキ、アワビ・甘エビ・カキ・ナマコ…。
海産物のオンパレード!!
テーブルに並べられないくらいです。

それが当たり前だったんです。
今思えばとても贅沢でした。

去年の年末はは尾頭付きもなければ、
アワビもエビもナマコもなかったけど…。

母と一緒に準備している時間や、
両親と弟とみんなで小さなテーブルを囲めたことが、
私には何より大切で幸せな時間でした。

母とするお雑煮の準備も、
場所は変わったけれどしていることは毎年同じこと。

今まで当たり前と思っていた時間を過ごすことが、
今ではとても幸せと思えるのです。

年末のテーブルです。

2012年1月12日木曜日

今年の目標

阿部由貴子です。

今朝カーテンを開けると、目が覚めるような雪景色でした。

皆さん、年末年始はどのように過ごされましたか?

わが家は29日に息子がインフルエンザに。
大晦日には、相方の耳と眼が炎症を起こし、救急病院へ。
息子は軽くすみましたが、
相方は、新年も抗生物質の点滴に毎日通いました。
きっと、今までの疲れがいっぺんに出たのでしょう。
おかげさまで徐々に体調は回復に向かい、
5日には、皆元気で仕事始めを迎えることができました。

ここで私の今年の目標を。
「無理をしない」

震災後、とにかく前だけを見て突っ走ってきました。
年が明けた今、ちょっと速度を落とし、周りや足元を見て行こうと思いました。
心に余裕を持って、大切なものを見失わないように。

あの日から10ヶ月目の日に思う。


店が再開してから仕事中心の生活になり、
子どもたちのことは母に任せきりになっていました。
いつもより1日多くとったお正月休みには
子どもたちとの時間を大切にしました。
家族4人で泊まった松島のホテルの部屋からの景色。