2013年12月22日日曜日

魔法の手

こんにちは。
斉藤佳子です。

先日、埼玉へ出かけてきました。
目的は仕事だったけれど
どうしても会いたい人たちがいました。

その人たちは叔母家族。
叔母は女川町で被災しました。

長年営んでいた
美容院と自宅は流され
震災1年後には
最愛の夫さえも亡くしてしまいました。

つらく悲しい出来事。
しばらくは声をかけることさえはばかられた日々。

それでも、少しずつではあるけれど
前を向いて歩き始めています。

 私は叔母にどうしても
してほしいことがありました。

それは髪をブローしてもらうこと。

叔母は私が小さな時から
専属のスタイリストです。

七五三、成人式、そして花嫁と。
節目の時にはいつも
叔母の魔法の手がありました。
 
叔母の手にかかると
自分がキラキラと輝き始める。
それは本当に魔法のようでした。

久しぶりに見る美容師の姿。
みるみる私の髪は
空気をふくみふんわりとスタイリングされました。

最後に頬にチークをのせて一言。
『美人子ちゃん』

美人ではないけれど
いつもその言葉に 励まされ、
元気をもらってた。

その時を一番輝けるように
背中を押してくれた魔法の手。

私は知ってるんだ。
包丁を持つより
掃除機を持つより
ハサミを持つ方が好きだってこと。

本当に会えてよかった。
『ありがとう』

もうすぐクリスマス☆
   

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