2012年4月3日火曜日

一年遅れの修了式~女川町立保育所~

春の日差しが暖かくなって
気分も軽やかなってきました。
斉藤佳子です。

3月末女川町で1年遅れの
『女川町立保育所合同修了式』が行われました。
震災後、ずっと願い続けてきた修了式。
石巻の小学校に通っている次男。
久しぶりに会えた友達、先生。
うれしさと感動と寂しさと…。
一生忘れられない修了式となりました。

震災当日、石巻の自宅にいた私は
女川の保育所に通う次男を
迎えに行くことは出来ませんでした。
(大津波警報の中、海に向かって
車を走らせることは出来ませんでした。
今となればその場を離れなかったことは
お互いにとって良かったことでした。)

「きっと先生方が子供たちを守ってくれる。」
そう信じて。

震災時、保育所へ迎えに行ったお母さんの話では、
雪が舞う園庭に子供たちは
お昼寝の恰好のまま避難していたそうです。

6人位の集団を作り、
1枚の毛布にくるまって。

泣いている子もいたけれど、
年長さんは静かにじっと耐えていたそうです。

何度もくる余震、そして
寒さに、どれだけ不安でいたことでしょう。
今も考えるだけで胸がしめつけられる思いです。

震災で園児、園児の家族、保育士の家族が犠牲になりました。
その中で『修了式をしてあげたい。』と
保育士、保護者の強い希望で
一年遅れの修了式は行われました。

いろいろな思いがつまった修了式。
子どもたちの姿がとても凛々しく
頼もしく感じられました!

『みんなの笑顔は宝物』