2013年3月11日月曜日

心の中にひだまりを

はじめまして。クローバーといいます。
これから、ときどきこちらのブログに
参加させていただき、
石巻からの言葉や近況を伝えて行こうと思います。

あの日、忘れもしない3・11。
私は自宅と、隣にあった実家を失いました。  
多くの親戚や、出産間際だった友人、親友の夫も…。

ただ、今だに大声で泣くことができずにいます。
なぜか?
まだ心に蓋をしていて、
それがこれから少しずつ開いていくのだと、
以前カウンセラーの方に言われました。

現在、私たち親子は「みなし仮設」暮らし。
避難所暮らしを1か月半した後、
新入学を控えた息子のことを考えて
ここに越しました。

取り壊し予定だった築70年の借家を、
床だけ新しくしたというところです。
襖には津波の線がくっきり残り、
崩れた砂壁や慣れない汲み取りトイレ・寒い風呂場は
子どもたちを精神的に落ち込ませました。

石巻は、確実に変化はしています。
復活した店や整備された道路、新しく建った家…。
仮設住宅の方も集い合い、
趣味を探したり、働き出したり、
狭くプライバシーの限られた中で
少しでも気持ちを明るくしようと 努めている友人もいます。  

でも、今だに苦しみ続けている方がいるのも事実。
震災のことを「これ以上聞かないで!」という人もいれば、
「話を聞いて! 話すことで落ち着くの。
うん、うんと頷いてくれるだけでいい」 という人も多いです。  

私はというと、
地元には近寄りがたく感じているのが事実です。
仮設住宅に住む人からの、
「地元を離れた人間は贅沢だ」と囁く声が、
私の足を遠のかせているのです。

今日で、震災から丸2年を迎えます。
まだ2年ですが、 随分風化され、
報道も少なくなってしまいました。

先日、私の尊敬するエッセイストさんから
「過去のことは置いてくる!」
という言葉を頂きました。

「今を生きる」ために。

未来を見ると怖くなるし、不安ばかりだから、
とりあえず「今、この時」「今日というこの1日」を
家族全員無事過ごせることで
良しとしよう、と肝に免じ、
ここ石巻で踏ん張ります。

2月6日~3月9日まで
石巻運河沿いの「cafe NOON]で開かれていた
つるし飾り展に、母と行ってきました。
全て手作りで、同じものは1つとしてありません。
一足早く「春」を感じた時間でした。

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