2014年1月25日土曜日

店じまい

昭和17年、祖父母が味噌、醤油やから始めたお店が
昨年末で店じまいをしました。

70年もの間女川町で親しまれてきたお店。
そして、私を育ててくれた場所。

震災で店舗兼自宅が流され
途方にくれていた両親。
直後は、もう店はできない
ムリだ、辞めよう。

それでも、 少しずつ変わっていく中で
周りの人たちの
「あべしんさん、やってよ。」 「やっぱりあべしんさんじゃなきゃだめだよ。」
と温かい言葉に後押しされ
震災後再開した仕事。

復興が進むにつれ
これから老いていく自分たちは
このまま仕事ができるだろうか…。

また借金をして新しくお店をやらなければ
いけないのだろうか…。
そんな思いとの葛藤があったのだと思います。

そして決断した『廃業』。

それを聞いた時私は
心の底からホッとしました。
いつも仕事に追いたれられ
顔は疲れ果て、
体にむちを打ってまで仕事をしている。
そんな姿をずっと見てきたから。

今の二人は
毎日穏やかに過ごしています。
孫たちとトランプをして
寝る前には二人でオセロで対戦。

仕事の時はそんな姿を見ることは
ありませんでしたから、
私はそんな両親を見ていて
シアワセな気持ちになります。

長い間おつかれさまでした。
そして、これから訪れる
両親の青春に バンザイです!!



仕事の最後の日、孫たちに囲まれている両親は
とても幸せそうでした。

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