2011年12月15日木曜日

祖母のこと

斉藤です。
93歳まで生きた証しに、
こちらで祖母のことをお話しさせてください。
皆さんの心に少しだけでも
「こんなお祖母さんもいたんだね。」
そんな感じで居てくれたら嬉しいです。

祖母阿部みゑは
大正6年1月31日 大地主!?の次女として生まれる。
ちなみに私と同じ誕生日です(笑)。

女学校時代の夢は「お医者さん」。
しかし、厳格なお父上の反対に遭い断念。

のち、祖父と結婚し、1男2女、
孫8人、ひ孫13人に恵まれる。

好きなことは、
短歌を書くこと。(1日一句。自費で歌集を3冊出しました!)
花を育てること、観ること。(あまりに増やし過ぎて息子に怒られることたびたび)
手仕事。(春夏はレース編み、冬は毛糸編み。とにかく手を動かしていました)
料理を作ること。(基本、体に良いもの。名前が付けられない料理は多々あり)
お茶のみ。(世間話大好き。最近は友達が減ったと…。
今頃天国で友人たちと再会してることでしょうね)
テレビを見ること。(ワイドショー大好き。家族で1番の芸能ツウ)

とにかく多趣味な人でした。
お習字も最近まで習ってましたね。

性格は真面目。
お医者さんになりたかっただけあり、物知りで
分からないことは常に調べてました。
最近のお気に入りは電子辞書。

私の息子は分からないことがあると
「ぴーちゃん(こちらでは祖祖父母をこう呼びます。)に聞けば教えてくれるから。
だって物知り博士だもん。」
と言っていました。

そして、忍耐強い人。
80歳過ぎてから、股関節を骨折しても、あばらを骨折しても、
3.11まで自力で2階の上り下りをしてました。

その時は当たり前だと思っていたことも、
会えなくなってから、
すごいことだと気づくことが本当に多くて…。

もっと話を聞いてあげれば良かった…
もっと優しくしてあげれば良かった…
もっともっとが溢れてきます。

だって本当は明日も会えると思ってたんだから。

祖母はきっと天国で
「本も読まなかったあの佳子が文章書いてるなんてねぇ。」
って笑ってることでしょう。

お祖母さんにとって100歳は通過点だったのに。
大丈夫、そこは私が目指しますよ。
お祖母さんの教えを胸に…。

祖母の歌集と、
瓦礫から見つかった祖母のバッグに入っていた
真珠のネックレス。

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